エビデンスモードを利用すると、計画ファイルの編集機能を制限することができます。ブルベの完走証明に必要な要素を変更不可とすることができるため、ブルベマネージャーをブルベの証跡として利用するような場合に有効です。
具体的には以下の項目の変更ができなくなります。
- PC、通過チェック地点の追加、削除
- 必須ポイント(スタート、フィニッシュ、PC、通過チェック地点)に関する情報(名称、距離、Open時刻、Close時刻、GPS座標)の編集
- GPXファイルの削除、追加
計画ファイルを広く配布する場合、エビデンスモードの計画を利用する事で予想外の改変がされなくなります。エビデンスモードの計画では、それを示すアイコンが表示されます。
Version2.2まではエビデンスモードの計画に対し、計画画面、実行画面、結果画面、それぞれ特有動作がありましたが、Version2.3からは計画画面のみ特有動作をもつ仕様に変更されました。
またVersion2.3からは証跡をエビデンスレポートとして、PDFファイルでエクスポートすることが可能となりました。証跡管理をブルベマネージャーで行い、結果をエビデンスレポートとして主催者に送付するというような運用が可能になりました。
目次
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<エビデンスモードとは>
エビデンスモードとは、計画の編集機能を制限した計画ファイルの事です。ブルベの完走証明に必要な要素を変更不可とすることができるため、ブルベマネージャーをブルベの証跡として利用するような場合に有効です。エビデンスモードとしてエクスポートされた計画は、それらの要素の編集が行えなくなります。
<開催者機能の設定>
エビデンスモードを利用するためには、設定画面で「開催者機能の表示」をONにします。設定項目は設定画面の一番下にあります。
次に計画をエクスポートします。通常のエクスポート手順と同様、エクスポートしたい計画を表示し、右上のメニューボタンからメニューを表示し「計画ファイルとしてエクスポート」をタップします。
「エビデンスモードでエクスポート」をタップします。
<エビデンスモードでエクスポートする条件>
計画の内容によってはエクスポート時にエラーが表示されます。
エビデンスモードでエクスポートするためには、そのための条件を満たしている必要があります。以下の3つがエビデンスモードの条件です。
- 完走の必要条件ではない「ユーザーポイント」が含まれていない事。言い換えるとスタート、フィニッシュ、PCの3種類、もしくはこの3種類に加え通過チェックの4種でのみ計画が構成されている事になります。
- すべてのポイントにGPS座標がセットされている事
- GPXファイルがロードされている事
エビデンスモードの計画ファイルは参加者に向けて配布する情報のため、完走に必要な情報のみを含んだ計画とする必要があります。
GPS情報を利用した各PCの到達判断は、予め計画ファイルに設定された目標座標と、到達時に記録されたGPS情報との距離で行います。よって配布するエビデンスモードの計画ファイルには、指定地点のGPS情報を予め設定しておく必要があります。
また計画ファイルをエビデンスモードとすることでGPXファイルの追加/削除の機能はロックされるため、予め計画ファイルにロードしておく事を条件としてあります。
これらの条件を満たすと、エビデンスモードとしてエクスポート可能となります。最後の設定として、ブルベ識別子を入力します。これはエクスポート時のファイル名として使われます。
このような手順でエビデンスモードの計画ファイルをエクスポートします。エクスポートした計画ファイルは情報サイトなどで参加者に配布してください。
<エビデンスモードの計画をインポート>
エビデンスモードとしてエクスポートされた計画は、それをインポートして利用します。通常のインポート手順と同様に、計画一覧画面でインポートを行います。エビデンスモードの計画には、オレンジの★アイコンが表示され、通常の計画と識別可能です。
計画画面でも同様で、オレンジ☆アイコンが表示されます。
- PC、通過チェック地点の追加、削除
- 必須ポイント(スタート、フィニッシュ、PC、通過チェック地点)に関する情報(名称、距離、Open時刻、Close時刻、GPS座標)の編集
- GPXファイルの削除、追加
大まかにいうとブルベの完走証明に必要な地点、またその情報の編集は行なえません。これらについては開催者が作成した計画内容に従った走行をする事になります。
逆に、エビデンスモードの計画にもユーザー独自の立ち寄り地点を追加するような編集は許容されており、そのポイントの情報の編集できます。
また重要な点として、ブルベの開始時刻については参加者側で変更する事は可能です。スタート時刻が参加者側で変更することが許容されているブルベの場合、それに応じた編集が可能です。下の図の画面上部、赤い矢印で示した時刻がブルベの開始時刻です。
図中、青でしめした時刻はスタートポイントの出発時刻の設定です。ブルベの開始時刻と混同しやすいため注意が必要です。
<エビデンスモードの計画の実行、結果の編集>
エビデンスモードとすることで特殊な動作となるのは、前述した以下の項目の編集作業が行えなくなる点のみです。計画の実行、また実行後の結果については、ノーマルモードと同様の操作、編集が行えます。
エビデンスモードで計画の配布を行うと、完走証明に必要な要素の変更が行えなくなります。例えば各PCの距離や、Close時刻の変更が行えなくなるため、アプリ上で完走と表示されれば、開催者が設定した必須項目をクリアすることになります。
ブルベマネージャーを利用したブルベ、もしくは仲間内のサイクリングイベントの証跡管理として使うことができます。Version2.3でリリースされたエビデンスレポートの機能も合わせてご利用ください。
<Version2.2以前のエビデンスモードとの違い>
Version2.2以前では計画画面、実行画面、結果画面においてもエビデンスモード特有の動作がありました。Version2.3では計画画面での編集作業に制限があるものの、実行画面、結果画面ではノーマルモード、エビデンスモードで使える機能は同じになりました。
Version2.2までのエビデンスモードは、到着証明をGPS情報を記録する事で行い、それらが揃うことでブルベの完走証明とする、という考えで作られています。したがって「間違いなくGPS情報を記録する」また「それらの証明が脅かされる行為は制限する」という思想で開発されたため、利用、運用はやや面倒なものでした。また結果ファイルを完走証明とするため、第3者から編集できないようにするための提出モードという、すべての編集をロックしてエクスポートする機能が用意されていました。
Version2.3のエビデンスモードは、証明のための元材料となる計画作成にのみ機能制限をかけ、到達証明、完走証明は人に判断してもらうという、そのための証跡を一覧としたレポートを作成する、という思想で再設計されました。合わせて結果ファイルの提出モード機能はなくなりました。
制限が緩和したため、各種便利機能(例えば到着自動検知機能など)も利用可能となりました。逆に完走の成否については、人的にエビデンスレポートの内容を確認する必要があるものとなりましたが、エビデンスレポートという形でより活用幅の広い機能を提供できる事となったと考えています。
Version2.2までの動作
計画画面 ノーマルモード エビデンスモード GPXファイルの追加/削除 ○ X PC,通過チェックの追加/削除 ○ X 必須ポイントの編集 ○ X 実行画面 ノーマルモード エビデンスモード 到着の自動検知 ○ X 到着時刻の修正 ○ X エリア外での到着記録 ○ X 結果画面 ノーマルモード エビデンスモード 到着時刻の修正 ○ X 提出モードでのエクスポート X ○
Version2.3からの動作
計画画面 ノーマルモード エビデンスモード GPXファイルの追加/削除 ○ X PC,通過チェックの追加/削除 ○ X 必須ポイントの編集 ○ X 実行画面 ノーマルモード エビデンスモード 到着の自動検知 ○ ○ 到着時刻の修正 ○ ○ エリア外での到着記録 ○ ○ 結果画面 ノーマルモード エビデンスモード 到着時刻の修正 ○ ○ 提出モードでのエクスポート X X
参考情報としてVersion2.2までのエビデンスモードのヘルプ記事へのリンクを掲載します。
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