基本的な使い方

ブルベマネージャーはブルベの計画を立て、実行し、結果を振り返る事ができます。そのための多くの機能がありますが、まずは基本的な使い方ついて、ここでは説明します。


1. 計画の作成
1.1. 計画の新規作成
1.2. スタートとフィニッシュの設定
1.3. ポイントの追加
1.4. 計画の練り上げとClose時刻アラート
1.5. 計画に関する便利な機能


2. 計画の実行
2.1. 計画を実行する
2.2. スタートポイントを出発する
2.3. 到着打刻をする
2.4. 到着時刻に対するアラート
2.5. 記録を終了する
2.6. 実行に関する便利な機能

3. 結果の振り返り
3.1. 結果に関する便利な機能


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1. 計画の作成

各PCの到着時刻やフィニッシュポイントのゴール時刻を見積もるために、ブルベ毎の計画を作成します。計画は主催者から提供されるキューシートを元に作成します。今回は以下のようなキューシートを例に計画を作成してみます。

BRM801 距離200km スタート7:00
地点名称総距離OPENCLOSE
スタート中央公園0km7:007:30
PC1コンビニA80km9:2112:20
通過チェック記念碑110km--
PC2コンビニB170km12:0018:20
フィニッシュ中央公園202km12:5320:30



1.1. 計画の新規作成

まずは一覧画面で新規に計画を作成します。

トップ画面で「ブルベの計画」を選択

計画一覧画面を編集モードに

追加ボタンをタップ

新規作成を選択

計画追加画面

作成できるのはBRM200, BRM300, BRM400, BRM600, BRM1000、そしてRMの6種類です。まず作成するブルベの種類を選び、次にその距離を設定します。計画の名称もわかりやすいものに変更します。

BRMでは実際の距離ではなく、それぞれの種別により制限時間が設定されます。例えばBRM200の場合、実走距離200kmのブルベも、210kmのブルベも制限時間は13:30です。RMの場合、制限時間は実走行距離により算出されます。新規作成時に入力した距離でFinishポイントの距離が決定され、それにより制限時間も計算されます。新規作成後もfinishポイントの距離を変更することで制限時間を変えることができます。

BRMの場合、PCのオープン/クローズ時刻は距離に応じて決定されますが、RMの場合、ブルベに応じて個別に設定されます。そのため自動計算されたOpen/Close時刻はキューシートのものと異なる場合があります。十分に確認してください。

今回は計画の名称をBRM810に変更します。「作成」をタップします。作成後でもFinishポイントの距離を変更することで総走行距離を修正できます。

作成をタップ

新しい計画が追加されました

スタートポイントとフィニッシュポイントだけの雛形が作成されます。この雛形に必要なポイントを加え、計画を作成していきます。


1.2. スタートとフィニッシュの設定

作成された雛形の編集作業を行います。右上のメニューボタンをタップし、メニューから「編集」を選びます。

画面左上にあるメニューボタン

編集をタップ

計画が編集状態になりました

編集状態になると、変更可能な項目は青色のリンクテキストとして表示されます。ブルベに合わせてスタート時刻を設定します。デフォルトは7:00ですが、任意の時間に変更できます。画面上部のSTART時刻のリンクから変更します。計画の名称も名称のリンクから行います。


次にスタートポイントの設定を行います。画面中央のポイントリストで目的のポイントを選択すると、画面下部にその内容が表示されます。

スタートポイントを選択し、内容を表示します

名称を「中央公園」に変更しました。スタートポイントのクローズ時刻は出発時刻の30分後に自動的にセットされます。必要に応じて変更できます。


次にフィニッシュポイントの設定を行います。名称を変え、距離を202kmに変更しました。クローズ時間は完走の成否に直結しますので、必ずキューシートと照合してください。



1.3. ポイントの追加

次にキューシートにそってポイントを追加します。
地点名称総距離OPENCLOSE
スタート中央公園0km7:007:30
PC1コンビニA80km9:2112:20
通過チェック記念碑110km--
PC2コンビニB170km12:0018:20
フィニッシュ中央公園202km12:5320:30

まずはPC1を追加します。右上の 「+」ボタンをタップしポイントを追加します。

画面右上の「+」ボタンをタップ

ポイントが追加されます。追加できるポイントの種別は「PC」「通過チェック」「ポイント」の3種類があります。デフォルトでは「PC」が追加されます。


名称を変更し、距離を80kmに変更し、メモを追記しました。PCのOpen時刻、Close時刻は距離の値から自動で計算されます。これらの時刻は一般的な算出式から求めていますが、ブルベの成否に関わる所なので必ずキューシートと照合してください


PC1の到着時刻と出発時刻が自動で計算されています。これはこのPCに至るまでの平均速度から到着時刻、到着時刻に滞在時間を加算して出発時刻を算出しています。


各ポイントで設定しなくてはいけない項目は以下の4つです。
  • ポイント種別
  • 距離
  • 移動速度
  • 滞在時間
ポイントの名称もわかりやすい名称に変更してください。またキューシートと内容を照合しなくてはいけない項目は以下の2つです。
  • Open時刻
  • Close時刻
上記の点に注意し、すべてのポイントを追加し、計画を完成させます。


各ポイントの到着時刻、出発時刻の計算をフィニッシュポイントまで積み上げ、最終的にフィニッシュポイントの到着時刻、そしてトータルの走行時間が計算されます。

追加できるポイントの種別は「PC」「通過チェック」「ポイント」の3種類があります。PCはOpen時刻、Close時刻制限のある通過ポイントです。Open時刻、Close時刻制限のないポイントが通過チェックです。通過チェックでもClose相当の時刻を参考情報として表示します。

ポイントはブルベの成否とは関係のない、個人的な立ち寄り地点として登録するものです。グルメポイントや仮眠、観光ポイント等を登録するのに適しています。またこのような場所はルート上に存在しない場合があるので、コース離脱してからの距離をロスとして登録し、計算に反映する事ができます。


1.4. 計画の練り上げとClose時刻アラート

ブルベマネージャーは各ポイントの移動時間と滞在時間を積み上げ、フィニッシュポイントの到着時刻とトータルの走行時間を計算します。

計画を作成する際のキモは、各ポイントの移動時間と滞在時間の設定です。ポイント毎に異なる値を設定できるので、コースプロファイルや疲労度、仮眠といった要素を考慮して、それぞれのポイントの設定を行う事ができます。

また各PCやフィニッシュポイントへの到着時刻を見ながら、それに至るまでの移動速度や休憩時間に修正を加え、計画を練り上げていきます。この再帰的に計画を練り上げて行けるのがブルベマネージャーのセールスポイントです。

練り上げていく過程で、予期しない場所で制限時間を超えてしまい、完走できない計画になってしまう事を回避するためのアラート機能があります。

計算された各ポイントの到着時刻は、そのポイントのClose時刻と比較され、もし到着時刻がクローズ時刻を過ぎるような場合や、クローズ時刻までが設定時間を下回るような場合、アラートが表示されます。

アラートには2種類あり、クローズ時間まで設定時間を切る場合に表示される注意アラートと、クローズ時間を過ぎる場合に表示される警告アラートがあります。注意アラートを表示させる時間は設定画面で変更できます。

PC1の内容を見てみます。今は17.0km/hの速度で移動する計画のため、ここには11:45に到着予定です。Closeまでは35分の猶予があるため、特にアラートは表示されません。


移動速度を15.5km/hに変更してみます。到着予定が12:10になりました。Close時刻までの猶予は10分となり、設定値を下回ったため注意アラートが表示されます。画面内各所の到着予定時刻とClose時刻が黄色で表示され、画面下部にはメッセージが表示されます。


到着予定が遅れるのは後続するポイントにも影響があるため、次の通過チェックにも注意アラートが表示されています。またこれらのアラートはPCのみではなく、通過チェックやポイントに対しても表示されます。PC以外ではDNFになることはありませんが、PC相当のClose時刻が表示され、それに対するアラートが表示されるため、全体の工程管理の参考にしてください。

次に移動速度を14.5km/hに変更してみます。到着予定が12:35になりました。この速度では到着時刻がClose時刻を過ぎるため、警告アラートが表示されます。画面内各所の到着予定時刻とClose時刻が赤色で表示され、画面下部にはメッセージが表示されます。


後続するポイントの到着時刻も遅れるため、同様に警告アラートが表示されます。気づかないうちにClose時刻までの猶予時間が無くなっていることを回避できます。

このような手順で計画を作成します。編集を完了するには、画面左上の完了ボタン(チェックのアイコン)をタップします。


1.5. 計画に関する便利な機能
以上が基本的な計画の作成方法になります。さらに便利な機能もありますので「計画に関する便利な機能」のページも御覧ください。

2. 計画の実行

作成した計画はブルベ当日に実行し、到着時刻、出発時刻を記録する事ができます。

2.1. 計画を実行する

計画を実行するには計画画面から行います。メニューを表示し、その中から「ブルベの開始」をタップします。


画面が実行画面に遷移し、計画が実行されます。


この画面はブルベの実行画面です。この画面で到着、及び出発時刻の記録を行っていきます。計画が実行されるとアプリトップのメニューに「進行中のブルベ」という項目が表示され、実行中の計画を表示できるようになります。



2.2. スタートポイントを出発する

計画を実行すると、スタートポイントでの出発打刻待ちになります。計画を実行した直後は、出発の自動検知機能が動作状態となります。

出発の自動検知機能とは、ある地点から一定距離離れると「出発」と判断し、その時刻を自動で記録する機能です。スタートポイントでの出発の自動検知は、計画を実行した場所を起点とし、そこから指定距離離れると出発したと判断されます。指定距離は75mか150mかを設定画面で指定できます。既定値は75mとなっています。

自動検知機能が動作している時は、緑色のアイコンや背景がそれを示します。


① 画面上部に緑色のGPSボタンが表示され、自動検知機能が動作している事を示します。このボタンをタップする事で自動検知が動作しているポイントが表示されます。
② ポイントリストの項目内に緑色のGPSアイコンが表示され、自動検知が動作しているポイントを示します。
③ 出発エリアが緑に点滅し、出発の自動検知が動作している事を示します。

手動で打刻を行うこともできます。「手動で記録」をタップすると即時、時刻が記録されます。


自動検知機能が動作している間は、GPS情報の取得を行うため、通常時より電池を消費します。消費量は大きくはありませんが、長い間動作させておくのは電池の無駄になるので、計画の実行は実際の出走直前に行う事をお勧めします。

また自動検知を停止し、電池の無駄使いを避けることもできます。ポイントの出発情報が表示されたエリアにある「STOP」ボタンをタップします。


自動検知機能が停止し、自動検知機能の動作しめす緑色の表示がなくなります。再び自動検知を開始するには、画面内の「自動検知を開始」をタップします。


スタートポイントの出発打刻が記録の始まりになるため、それを行うまでは他のポイントへの操作は行なえません。スタートポイントの出発時刻が記録されると、他のポイントの打刻ボタンが利用可能になります。



2.3. 到着打刻をする

スタートポイントを出発すると、他のすべてのポイントに対して操作可能になります。ここではスタートポイントを出発後、次のポイントであるPC1の到着打刻をします。

ポイントに着いたら到着打刻をします。ポイント一覧から到着地点であるコンビニAを選択し「手動で記録」をタップします。


現在の時刻11:54が到着時刻として記録されました。同時にこのPCまでの平均速度が計算され表示されます。計画されていた到着時間は11:45だったので、計画比で約10分の遅れであり、その情報も表示されています。尚時間の計算については秒数部分の四捨五入のため、見た目で±1分の誤差が発生する事があります。


これにてPC1への到着打刻が完了しました。

そして内部的には、到着打刻がされた場所を到着地点と判断し、そこを起点とした出発の自動検知機能が動作開始しています。手動での出発打刻は必要ありません。もちろんスタートポイントと同様に、自動検知を停止することも、手動で出発打刻することもできます。
 
よってスタートポイントで計画の実行を行った後は、到着したポイントで到着打刻をするという事を繰り返すだけで、フィニッシュポイントまでの到着/出発時刻が記録されていきます。

2.4. 到着時刻に対するアラート

打刻された到着時刻はそのポイントのClose時刻と比較され、計画時と同様、アラートが表示されます。

注意アラート(黄色)が表示された場合、到着時刻の実績値が、Close時刻まで僅かであることを意味します。今回の例ではPC1に12:11に到着すると、残り時間は9分となるため、注意アラートが表示されます。


同様に12:27に到着したとすると、Close時刻の12:20を過ぎてしまっていますので、警告アラートが表示されます。この場合、実際の到着時刻を確認し、DNFとなったかの確認が必要な状態です。


計画時と同様、PCだけでなく、時間制限のない通過チェック、ポイントでもこれらのアラートは表示されます。PC以外ではDNFにはならないものの、全体の行程管理の参考にしてください。
またそのポイントでは致命的な遅れとはならなくとも、それも後続ポイントで注意、警告アラートが発生する可能性もあるので、どこにも問題がないかを確認してください。


2.5. 記録を終了する

記録の終了方法は「完走」として終了する方法と、「DNF」として終了する方法の2種類があります。フィニッシュポイントの到着打刻を行う事で、「完走」として記録を終了します。記録した結果は、結果一覧に表示されます。

DNFする場合はメニュー画面から「ブルベの終了(DNF)」というメニューを動作させる事で途中終了できます。DNFするまでの記録は結果一覧にて振り返る事ができます。


2.6. 実行に関する便利な機能
以上が基本的な計画の実行方法になります。さらに便利な機能もありますので「実行に関する便利な機能」のページも御覧ください。



3. 結果の振り返り

実行を完了した内容は、結果画面で確認する事ができます。サマリーとして計画と実績のフィニッシュタイムと時間が画面上部に表示され、各ポイントの計画と実績の時刻、速度、滞在時間が画面下部に表示されます。


計画に比べ、実績値はどうだったのか?またそれらを天候やコースプロファイルと結びつけて考察する事で、いろいろな事を考える材料になります。また平均時速に関しては実績値を積み重ねる事で、次回以降の計画に利用でき、より計画の精度を上げる事に利用できます。


3.1. 結果に関する便利な機能
以上が基本的な計画の結果の振り返り方法になります。さらに便利な機能もありますので「結果に関する便利な機能」のページも御覧ください。




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