コロナ渦により密や人的接触をなるべく少なくする工夫が求められる状況となりました。この中でアプリとしてできることを模索した結果、ブルベマネージャーで「エビデンスモード」という機能を提供します。
エビデンスモードを使えば、ブルベマネージャーを電子的なブルベカードのように利用できるようになります。またそれにより従来方法より人的接触を減らす運用が可能となります。
エビデンスモードとは、PCや通過チェックへの到達証明として、その地点のGPS情報を利用するものです。PC到着時にそのGPS情報を保存し、全てが制限時間内に揃ったことをもって完走証明として利用する機能です。
実際にエビデンスモードを利用して完走証明とするためには、主催者側がこのアプリの利用を前提としたブルベを開催する必要があります。ブルベ参加者が単独で利用しても完走証明とはなりません。主催者側からの明示があってはじめて有効なツールとなります。
主催者さまに置かれては、もし何らかの方法で人的接触を減らすブルベ運用を検討しているのであれば、一度この機能をお試しいただければと思います。またその上で実際にという事になれば、是非お使いください。開発元への利用申請、費用などは必要ありません。
エビデンスモードは主催者側、参加者側の両方において、なるべく簡易に運用できるように開発しましたが、今回始めて公開する機能です。運用、利用のシナリオにおいて、まだまだ不足な点があるかと思います。これらについてはフィードバックを頂き修正を進めつつ、アプリとして可能なことを行って行きたいと思います。是非ともご利用ください。
2022/1月追記
2022/2月リリース予定のVersion2.3ではエビデンスモードに大きな変更が発生します。Version2.3以降ではエビデンスモードの利用、運用がこれまでとは大きく異る予定です。
【エビデンスモードのメリット】
< PCでの密を極小化 >
<開始時刻のフレキシブル化 >
ブルベの開始時間を基準に、各PCのOpen時刻、Close時刻が自動計算されるため、ブルベの開始時刻についてもフレキシブルに行う事ができます。各PCの到達判定も、ブルベ開始時刻に応じて計算されたClose時刻に対して自動で行われるため、ブルベ開始時刻を変更しても、PC到達判定、完走判定はアプリ側で行われます。
開催日程に幅を持たせる事で「密」な状態を分散する事ができますが、多くの人にとってブルベ可能な日は週末や祝日に限られます。この点、ブルベの開始時間を1時間毎に振り分けることで「密」な状態を分散する効果は高くなると考えられます。ブルベマネージャーを利用すれば、このような運用を可能とします。
< PCの到達証明が簡単 >
アプリ内に記録されるGPS情報をもって到達証明とします。参加者が行うアクションはPCに到達したら「到着」ボタンを押すだけです。そのときの時刻とPCのClose時刻を対比し、タイムアウトかどうかの判定が行われます。たとえばレシートの写真を送付、人的に内容確認というような方法と比較すると遥かに簡単に行えます。
< 完走判定が簡単 >
PCの「到着」打刻がされたタイミングでタイムアウト判定が行われます。もしひとつもタイムアウトがなく、すべてのPCのGPS情報が揃っていれば、アプリは「完走」と判定します。主催者は「完走」とアプリ上に表示されていれば、ほぼその参加者の走行記録を吟味する必要はありません。
【到達証明の正当性】
PCへの到達証明はアプリ内の「到着」ボタンのタップをもって行います。この到着ボタンは計画ファイル内に記録されているPCのGPS位置から200m以内でないと有効化されません。つまり到着ボタンをタップできれば、現地に居たことの証明となります。
ブルベに利用する計画ファイルは開催者が作成し、それを利用するフローとしています。PCのGPS位置は開催者側でのみ指定可能で、参加者側が編集することはできません。「到着」打刻があれば、開催者指定の場所にいた事の証明になります。
また結果ファイルを参加者から開催者に送付し、それを持って完走認定を行うフローとなっています。走行記録を細かく確認することもできますし、その結果自体、開催者から提供された計画ファイルを元に行われたかのチェックも行われるため、偽装しにくいフローとなっています。
【エビデンスモードの流れ】
ブルベマネージャーを電子ブルベカードとして使うため流れは以下になります。
- 開催者 : エビデンスモードの計画を作成、参加者に公開。
- 参加者 : 当日までに公開されたエビデンスモードの計画ファイルをインポート
- 参加者 : ブルベ当日、計画ファイルを使って進捗を記録。
- 参加者 : ブルベ後、結果をエクスポートし開催者に送付
- 開催者 : 参加者から送付される提出モードの走行結果をインポート。内容確認し、完走認定。
ざっくりいうとブルベマネージャーの計画ファイルを主催者が作成し、それをもとに参加者が走行記録し返送、主催者側で内容の確認を行う流れとなります。紙のブルベカードと同様、準備と確認は主催者、到達記録の取得は参加者という役割分担となっています。
各PCの到着は、その場でアプリ上のボタンをタップするだけで完了します。レシートや写真からの情報の転記などの面倒な手間がありません。
【現時点での制限事項】
< 電子デバイス故のトラブル >
電池が切れた、スマホが壊れた、そもそもスマホを紛失した、というような自体は想定する必要があります。スマホが完全に動作することを前提としたフローを提案していますが、このようなデバイストラブルも想定し、バックアッププランや救済措置も検討しておく必要があると考えます。例えばレシートや写真も取っておくような運用とし、トラブル時はバックアップの証明材料があれば完走認定を行うというような運用です。これらのバックアップ材料をとったとしても、完走報告、完走認定の作業量はアプリを使ったメリットのほうが大きいと考えています。
< 偽完走対策 >
ブルベの性質上、偽装してまで完走達成をする参加者はほとんどいないと思われますが、可能な偽完走対策は実装していきたいと考えています。ただし紙のブルベカードでも対策が難しい、例えば他の人のスマホを預かり、代理打刻するような事を防止するようなことをプロイグラム的に防ぐのは難しいと考えています。今までのブルベ同様の運用上でカバーする仕組みが必要となるケースもあるかもしれません。
【フィードバック等】
開催者様、参加者の皆様に是非ご利用頂き、アプリとして成長させてもらいたいと思っています。特に開催者観点でご指摘いただけることがあれば、是非ともフィードバックいただければと考えます。このブルグサイトをPCモードでご覧いただくと、トップページにはフィードバック用もフォームが表示されます。ご利用ください。
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