1. 計画の新規作成
2. 計画のエクスポート
3. 計画のインポート
1. 計画の新規作成
1.1. スタート/フィニッシュ地点の確認
計画の作成には主催者から提供されるキューシートが必要です。今回は以下のようなキューシートを例に計画を作成してみます。BRM801 距離200km スタート7:00
地点 | 名称 | 総距離 | OPEN | CLOSE |
スタート | 中央公園 | 0km | 7:00 | 7:30 |
PC1 | コンビニA | 80km | 9:21 | 12:20 |
通過チェック | 記念碑 | 110km | - | - |
PC2 | コンビニB | 170km | 12:00 | 18:20 |
フィニッシュ | 中央公園 | 202km | 12:53 | 20:30 |
まずは一覧画面で新規に計画を作成します。
計画の名称はわかりやすいものに変更します。そして距離に応じた種別を設定します。設定できるのはBRM200, BRM300, BRM400, BRM600, BRM1000, BRM1200 そして不明の8種類です。BRM1200までの種別は制限時間が自動的に設定されます。
制限時間が規定外のブルベも計画可能ですが、各ポイントのオープン、クローズ時間が正しく計算されない場合があります。規格外の計画をする場合は各ポイントのオープン、クローズ時間をキューシートと同じか十分注意してください。
名称と種別を設定し、制限時間を確認したら「作成」をタップします。スタート地点とフィニッシュ地点だけの計画の雛形が作成されます。スタート地点、フィニッシュ地点の情報はそれらを選択する事で画面下部に表示されます。
この雛形にPC等のポイントを追加し目的の計画を作成します。右上のメニューボタンをタップし、メニューを表示し「編集」に進みます。
編集状態になると、変更可能な項目は青色のリンクテキストとして表示されます。
最初のステップはスタート地点の設定です。
名称を「中央公園」に変更しました。今回は必要ありませんが。必要に応じてスタート地点の出発時間を変更してください。クローズ時間は出発時間の30分後に自動的にセットされます。任意の時間に変更する事も可能です。
次にフィニッシュ地点の設定を行います。
名称を「中央公園」に、距離を202kmに変更しました。クローズ時間は完走の成否に直結しますので、必ずキューシートの内容と照らし合わせてください。
1.2. ポイントの追加
次にキューシートに合わせてポイントを追加します。地点 | 名称 | 総距離 | OPEN | CLOSE |
スタート | 中央公園 | 0km | 7:00 | 7:30 |
PC1 | コンビニA | 80km | 9:21 | 12:20 |
通過チェック | 記念碑 | 110km | - | - |
PC2 | コンビニB | 170km | 12:00 | 18:20 |
フィニッシュ | 中央公園 | 202km | 12:53 | 20:30 |
まずはPC1を追加します。右上の 「+」ボタンをタップしポイントを追加します。ポイントを追加すると種別PCのポイントが追加されます。
追加されたポイントの距離は暫定値がセットされています。キューシートに合わせポイントの名称と距離を変更します。また必要に応じてメモを追記します。
名称を「コンビニA」、距離を80kmに変更しメモを追記しました。詳細を見ると到着予定時間と出発予定時間が自動で計算されています。
到着予定時間は「区間距離」、「移動速度」と「走行時間の切り上げ単位」で計算されます。今回の場合、区間距離は80km、移動速度は17km/h、切り上げ単位は5分となっています。
80kmを17km/hで走行するので
80km ÷ 17km/h ≒ 4時間42分21秒
おおよそ4時間42分ちょっとが見積もり走行時間です。
ブルベで走行時間を秒単位で計算するのは綿密過ぎるので「走行時間の切り上げ単位」で時間を切り上げ計算します。「走行時間の切り上げ単位5分」というのは走行時間を5分毎に切り上げるという意味になります。今の場合4時間42分ちょっとなので「2分ちょっと」の部分を切り上げて4時間45分をこの区間の走行時間として計算されています。スタート時間が7:00なので、PC1到着は11:45分になっています。PCでの滞在時間は10分となっており、到着時間の10分後の11:55となっています。
「移動速度」、「滞在時間」、「走行時間の切り上げ単位」の初期値は設定画面で変更することができます。
ブルベで走行時間を秒単位で計算するのは綿密過ぎるので「走行時間の切り上げ単位」で時間を切り上げ計算します。「走行時間の切り上げ単位5分」というのは走行時間を5分毎に切り上げるという意味になります。今の場合4時間42分ちょっとなので「2分ちょっと」の部分を切り上げて4時間45分をこの区間の走行時間として計算されています。スタート時間が7:00なので、PC1到着は11:45分になっています。PCでの滞在時間は10分となっており、到着時間の10分後の11:55となっています。
「移動速度」、「滞在時間」、「走行時間の切り上げ単位」の初期値は設定画面で変更することができます。
同時にPCのオープン時間、クローズ時間も距離から算出されています。これらの時間は一般的な算出式から求めていますが、キューシートに記載されている時間と異なる場合があるかもしれません。必ずキューシートの値と照らし合わせてください。
次にキューシートに従い、通過チェックポイントを追加します。
地点 | 名称 | 総距離 | OPEN | CLOSE |
スタート | 中央公園 | 0km | 7:00 | 7:30 |
PC1 | コンビニA | 80km | 9:21 | 12:20 |
通過チェック | 記念碑 | 110km | - | - |
PC2 | コンビニB | 170km | 12:00 | 18:20 |
フィニッシュ | 中央公園 | 202km | 12:53 | 20:30 |
PC1の時と同様に右上の 「+」ボタンをタップしポイントを追加します。追加されるポイントの種別はPCになってますので、これを「通過C」に変更します。名称、距離、メモを変更します。
「PC」との違いはオープン時間、クローズ時間の制限がない事です。ただし目安として、クローズ相当の時刻が「(クローズ)」として表示されます。もしPCだったらこの時刻を過ぎるようだとDNFとなる時刻を意味します。他はPCと同様で到着時間、出発時間も同様のロジックで計算されます。
キューシートに従いPC2も追加し、計画はこのようになりました。
これでキューシートを反映した計画が出来上がりました。これに加えキューシートに無い個人的なポイントを追加する事ができます。これによりブルベ中のグルメポイントや観光ポイントを計画に組み込む事ができます。
今回の場合、PC1の後105km地点辺りに有名なラーメン店があったと考え、それを計画に組み込みます。PC1を選択した状態で、画面右上の 「+」ボタンをタップしポイントを追加します。種別を「ポイント」に変更し、名称、距離などを変更します。
1.3. 到着時刻の自動検証とアラート
Version1.2新機能計画にポイントを追加するたびに、すべてのポイントの到着時刻、出発時刻が再計算されます。計算された到着時刻はPCのクローズ時間、もしくは通過チェック、ポイントのクローズ相当時間と比較され検証されます。もしクローズ時刻を過ぎるような到着時刻や、クローズ時刻まで設定時刻を下回るような場合、画面にアラートが表示されます。
アラートには2種類あり、クローズ時間まで設定時間を切る場合に表示される注意アラートと、クローズ時間を過ぎる場合に表示される警告アラートがあります。注意アラートを表示させる時間は設定画面で変更できます。既定値は15分です。
この例の場合、105km地点にグルメポイントを追加し、また30分の滞在時間を設定した事で、通過チェック「記念碑」への到着時間が14:15になりました。これはクローズ相当時間の14:20まで5分しかない状態となったため、「記念碑」には黄色いアラートが表示され、クローズ相当時間まで余裕がない事が表示されます。
仮にラーメン店での滞在時間を45分とすると、クローズ相当時間を過ぎるため、このようなアラートが表示されます。
クローズ相当時間を安全にクリアするため、ラーメン店の滞在時間を15分にしました。到着時刻は14:00となりアラートが表示されなくなりました。
以上の手順で計画を作成することができました。
1.3. 計画の練り上げ
これまでに示したように、あるポイントの到着時間は、その前のポイントの出発時間と、その区間距離と移動速度から算出します。そのためあるポイントの修正を行った場合、それ以降のポイントの到着時間や出発時間がすべて再計算されます。大まかに計画を立てた後、フィニッシュ地点への到着時間をチェックしながら、各PCの滞在時間や、グルメポイント等の追加、削除を計画することが可能です。このような再帰的に計画を練り上げる事ができるのがブルマネのポイントです。
1.4. 高度な計画
1.4.1 到着時間指定、出発時間指定
ブルマネでの計画は、移動速度を指定し到着時間を計算し、滞在時間を指定し出発時間を計算するのが基本です。ただし場合によっては到着時間を指定し、必要となる移動速度を逆算したい場合や、宿泊を伴うポイントの場合は滞在時間によらず出発時間を指定したい場合が発生します。このような設定を行う事も可能です。編集中に「速度」と「到着予定」の間に表示される矢印のボタンは計算の向きを示します。上記の場合「速度から到着予定を計算」している事を意味します。ボタンをタップすると逆算を到着時間を指定する事でできるようになります。
デフォルトでは「速度を指定し到着時間を計算」が設定されていますが、「到着時間を指定し、速度を計算」を選ぶと、現在表示されている時間で到着時間がロックされ、それを実現するための移動速度が計算され、それが表示されます。
同様に滞在時間から出発時間を計算するか、出発時間をしていし滞在できる時間を算出するかを選ぶ事ができます。
到着時間指定、出発時間指定を利用するとより多彩な計画をすることができますが、それ以前のポイントで修正を行っても、時間指定がされているポイントで変化が吸収されてしまうので、最終的なフィニッシュ時刻は変わらなくなります。この点に注意が必要です。
1.4.2 オープン、クローズ時間の指定と既定値
オープン、クローズ時間は総距離から自動的に計算されます。これらの時間は一般的な算出式から求めていますが、計算時の丸め処理でキューシートと同じ値とならない場合が発生します。そのため計画完成時には各PCのオープン、クローズ時間と同じかを十分確認する必要があります。
変更が必要な場合は手動で指定が可能です。ただし手動指定した場合、後にPCの距離を変更してもオープン、クローズ時間は自動で再計算されなくなります。
手動で時間が指定された場合、ロックされた事を意味する「鍵」のアイコンが背景に表示されるようになります。自動で再計算するようにするためには時刻の編集中、画面左下に表示される「既定値に戻す」をタップします。
変更が必要な場合は手動で指定が可能です。ただし手動指定した場合、後にPCの距離を変更してもオープン、クローズ時間は自動で再計算されなくなります。
手動で時間が指定された場合、ロックされた事を意味する「鍵」のアイコンが背景に表示されるようになります。自動で再計算するようにするためには時刻の編集中、画面左下に表示される「既定値に戻す」をタップします。
1.4.3 ロス
グルメポイントや観光ポイント等、個人的なポイントはルートから外れる場合があります。ルートから外れる場合は離脱点からの距離をロスとして計算に組み入れることができます。2. 計画のエクスポート
作成した計画はファイルとしてエクスポートする事ができます。計画を事前に共有したり、公開することが可能です。計画を画像としてエクスポートする方法とファイルとしてエクスポートする方法があります。
2.1. 画像としてエクスポート
右上のメニューの中から「画像としてエクスポート」を選びます。画像ファイルなのでSNS等に公開することができます。
2.2 ファイルとしてエクスポート
ブルマネ用の計画ファイルとしてエクスポートすることもできます。ファイルでエクスポートする事で、他のiPhoneで動作するブルマネにインポートし編集や実行を行う事ができます。メニューの中から「計画ファイルとしてエクスポート」を選びます。ファイルをエクスポートする先を選びます。メッセンジャーアプリでそのまま送信することもできますし、iCloudやDropBox等のクラウドストレージに保存できます。
(画面はv1.1ですが、最新版でも同様の動きとなります)
3. 計画のインポート
エクスポートされた計画ファイルをインポートする事で、自分のブルマネ上で編集したり実行したりできます。ファイルアプリやDropBox等でインポートしたいplanファイルを選択し「エクスポート」をタップします。ブラウザでリンクをたどった場合などは「アプリで開く」というメニューで表示されることもあります。
エクスポート先となりうるアプリが一覧されます。その中にある「ブルマネにコピー」をタップする事でインポートされます。
(画面はv1.1ですが、最新版でも同様の動きとなります)
- オリジナルのまま読み込む
計画に含まれる速度と滞在時間を、計画ファイルにある内容のまま読み込みます。計画を作成した人の設定がそのまま反映されるので、その人の設定値を反映した計画内容が読み込まれます。逆にいうとアプリに設定されている自分用の速度、滞在時間とは違う内容になるので注意が必要です。
- 設定値で置き換える
計画の速度と滞在時間を、自分のブルマネに設定している設定値で置き換えて読み込みます。自分用の設定が反映されますが、計画を作成した人とは異なる移動時間、走行時間になるので注意が必要です。
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